1/5 赤木リツコ 解説


 キットデータ

 1/5 赤木リツコ

 原型製作 河合孝典 まけいぬ

 販売 アミエ・グラン

 パーツ数 16



 見ての通りで、一々説明するの無駄な気がして面倒なのですが、 新世紀エヴァンゲリオンに登場し、 上司で有る碇ゲンドウとの壮絶な銃撃戦(そうか?)によりその生涯の幕を下ろした赤木リツコ博士(享年30歳)です。
 個人的エヴァキャラではアスカと並んで一番好きなキャラクターで、 もっと早く作ってもよかったのですが、 元々の価格が16,000円と結構ねが張るのと、 「一般商品だからいつでも買える」と言う安心感から今年の4月にやっと購入、 今回の完成となりました。

 キットは河合孝典氏が個人的に作った物を、 アミエ・グランが一般流通に乗る商品として生産、販売している物です。 一般販売とは別に、 河合孝典氏が個人的にワンダーフェスティバルで販売されていたのですが、 パッケージが違う以外は具体的に差が有るかどうかは知りません。 同じ様な経緯でこの赤木リツコ以外に1/5葛城ミサト、 1/5渚カヲルが同じくアミエ・グランからリリースされており、 アミエ・グランのサイト を確認した所3つ共現行商品(2002年6月現在)ですので、 取扱店で注文するか、ダイレクト通販を利用する事で入手可能です。
 キット状態は業者抜きなのですが、左足パーツがウレタンを混合する時にかくはん不足だった様で 薄いアイボリーの中に境界線がはっきりとした白い部分が出来ていました。 ガレージキットとは言っても、 アマチュアが趣味で作って売っている物ではなく、 企業が販売している製品には変わりないので品質管理には気を使って欲しい所です。 左足を除けは特に抜きの上では問題は無く、 白衣と足の大物パーツの塗装がすこし面倒ではあったものの、 ストレス無く作れました。

 河合孝典氏は模型を職業とする所謂プロの方ではないのですが、 実力至上主義的なガレージキットの世界ではアマチュアがプロを食うと言う事はままある事で、 私の印象では数ある同一キャラのキットではベストキットでは無いかと思います。
 全体としては劇中のイメージよりも足が長く、頭が小さくプロポーションが良くなっています。 これはこれで悪くは無いのですが、劇中のイメージに近いに越した事は有りません。 ただ、フィギュアになったら元絵よりもプロポーションが良くなっていると言うのは有りがちでは有ります。



 塗装前の段階の大部分は赤木リツコ博士の作り方の通り。
 イヤリングと首もとのジッパー(?)のリングはキットのパーツを使わず、 イヤリングは厚み0.5mmの硬質塩化ビニールの板から切り出し、 リングは0.7mmのステンレス線をから、それぞれ自作した。
 リングの内径は丁度手持ちの筆の柄の外形とたまたま同じだった為それに巻きつけて整形。

 塗装
 塗装は何時と同じくラッカー(油性アクリル)系のMR.カラーのエアーブラシを中心に行う。

 白衣は本来なら白サフを使った方が良いのだろうが、 手持ちに無かった為、肌色部分と同じ様にクリアーで下地塗装を行っていたので、 アクセルホワイトで白くした後、 ルリの髪の毛色をアクセルホワイトとスーパークリアーで薄めて、 フラットベースを加えた物でシャドー噴きしておいた。

 スカートはスーパープラックを塗装した後2,000番の耐水ペーパーで研き、 今度はかなり薄めたスーパークリアーを垂れないように低圧で時間かけて吹き付ける。 ベルトとバックルはマスキングによりそれぞれつや消しブラック、とシルバーで塗装。 シルバーに限らずメタリック系の塗料はメタリックの粒子が錆びてしまうので、 空気に直接触れない様にスーパークリアーでコーティングしておく。

 服はキャラクターブルーにレッド、アクセルホワイトを加えた物で塗装した後、 ジッパーと胸のバッジはシルバーで仕上げたが、下塗り用のスーパークリアーを スカートで使い果たしたのでブラックで代用した。 これもベルトのバックルと同様にスーパークリアーでコーティング。

 ストッキングはレッドブラウンとスーパークリアーを混ぜた物を拭き付けたのだが、 一回目の塗装では濃度を間違え、両足ともシンナー洗浄。 二回目は左足の下地塗装で垂れた部分が段差になっているのに気付き洗浄。 ここまでは左足の素材の色の段差を白を吹いて消していたが、 面倒になったのと色を塗ったら解らない様な気がしたのでそのまま塗装したら全く問題が無かった。 パンプスはブラックで塗装。

 髪の毛はイエローにダークイエロー、アクセルホワイト、スーパークリアーを適当に混ぜた物で塗装したが、 イエローの割合を少なめにした方が良かったかも知れない。

 肌色は新規に調合。キャラクターフレッシュ1にクリアーオレンジと黄橙色を少量づつ加える。 今回は黄橙色を少し多めに加えた。

目や唇のルージュ、特徴的な泣きボクロ等の顔塗りはエナメルの筆塗り

 陰影(シャドー)について
 ビルダーの存在を完全に無視している現在の模型雑誌では余り語られない事だが、 フィギュアの陰影の付け方には色々流儀がある。
 私は塗り方を学んだ友人がそうだったため、 塗りたい色よりも少し濃い目に調合した物を希釈して薄く吹き付け、 シャドー部分は厚めに吹き付ける事で陰影を出す単色塗りだが、 全体を塗った後にシャドー部分を吹き付ける方法や、 シャドーを先に吹き付けた後に上から薄い色を全体に吹き付けてなじませる方法等、 やり方もそうだが、シャドーの入れ方の思想そのものも色々在る。
 私は上からの光源を仮定してシャドーを入れるが、 あまり強くは入れない。と言うのは、 ライティングによってはハイライトになるべき部分にシャドーが入りそれが不自然に感じるからだ。 その分写真ではベタ塗りにしか見えない事が多いが、 それは実物重視では仕方が無い事だと割り切っている。逆 に写真が命の雑誌向きの完成品には紙面の印刷具合を追求して、 宝塚宜しく敢えて大袈裟にシャドーや色のコントラストを取る方がある。 撮影技術が向上して印刷でも実物のニュアンスが伝わるようになれば実物重視と 写真重視の差が無くなって行くのだろう。
 又地域性による塗り方の違いも有るみたいで、 各人の個人差もあるだろうが、 うどんやそばの出汁宜しく関西は薄く、関東は濃いという傾向が有るようだ。 私は関東の方の完成品を直接見ることは殆ど無いので、 膝下や目の周り、服のしわ部分にスポットでシャドーを入れるやり方をコールドキャストの完成品で初めて見た時は非常に違和感を感じたが、 関東(と言うか首都圏)では一般的らしい。

 
カラーチャート  
肌色 キャラクターフレッシュ1++クリアーオレンジ(微量)+黄橙色(少量)
グリーン+ルマングリーン+スーパークリアー
髪の毛イエロー+ダークイエロー+アクセルホワイト+スーパークリアー
キャラクターブルー+レッド+ホワイト シルバー
白衣アクセルホワイト アクセルホワイト+ルリの髪の毛色+スーパークリアー+スーパークリアーつや消し
スカートスーパーブラック
ベルトつや消しブラック シルバー
ストッキングレッドブラウン+スーパークリアー
ブラック

 ベース
 ベース自体は作例と同じ物が手元に有ったのでそれを使用する事に決めていたが、 そのままでは面白く無いのと、 愛沢ともみに使った物とは違うパターンの情景シートが手元に有り、 使ってみたかったので、 水性ニス(オールナット)をハケで塗り、乾燥後に、 ベースに合わせて六角形に切り出しておいた情景シートを木工用ボンドで貼り付けて完成。  

 組み立て
 両足とスカートと服の部分の接合部のみ接着して後は真鍮線による差込やはめ込みのみとした。 イヤリングは両面テープで貼り付けておいた。
 白衣の襟首の部分の合わせ目は、 わざわざ後ろを向けない限りは見えない所なのと、 原型師の作例では処理していなかったので消す必要は無いと判断した。

 反省

 特に無し。強いて挙げるならリッちゃん最高! <反省じゃない。




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