1/5 愛沢ともみ 解説
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キットデータ
1/5 愛沢ともみ
原型製作 みすまる ましい
発売 AGRESSIVE イベント限定品
パーツ数 16+リボン
えー、長らくお待たせしました。「Piaキャロットへようこそ2」のサターン版のみのオリジナルキャラクターのともみ君です
’99冬のワンフェスで初めて売られたのが雑誌に掲載されて、余りの出来の良さに全然知らないキャラなのに
’99夏のワンフェスにまでわざわさ行って買って来ました
私はディーラー入場でしたが、主催者側のマーシャルが一人一人言う事が違った為に
中々会場に入れず、会場入り出来たのは開場してから15分後。それでも普通に並んだら買えたので、数は十分だった様です。
2000冬のワンフェスの前日に完成させ、イベント当日に50,000円のブライスタグ(初めっから売る気が無いって訳じゃないけど、労力を考えれば・・・)を付けておいていたら、
「キット欲しいー」とか言う人がいましたが・・・きっと昼過ぎに来たのでしょう。
アグレッシブは初めて出す時は様子見の為に数を少なく持ってきて、売れ行きを見てから次のイベントで大量に売る傾向が有るので、
2000冬のワンフェスに出た制服姿のともみ君は夏には簡単に手に入ると考え、次回は気合をいれてアタックだ!<懲りてない
キットの方は業者抜きで、普通の市販キットと比べても比較的綺麗です。組み立ても簡単・・・の筈でしたが、
右腕の付け根が分割した後、すり合わせを腕と胴体でしか行っていない様で、胴体に腕と顔を貼った後、
右手首を付けようとしたら顔に干渉して貼れませんでした。仕方なく右腕をもいて手首を貼り付けた後、
強引に貼り付けたら肩口に隙間が出来ましたが、アグレッシブの完成見本も同じ様に肩口に隙間が有ったので、
これで良いのでしょう。
それ以外は文句の付け様が有りません。非常に良いです。こう言うキットをどんどん一般販売して欲しいですね。
#一般販売されたら全然売れなくなる事が多々有る所が・・・
下地
3Mの空研ぎペーパーでパーティングラインを消して、
600番までペーパーの番手を上げて全体を表面処理した後、プライマー、ソフト99のクリアーを吹いた後、肌と足全体を3Mのスポンジで水研ぎの、
ウルトラファイン、マイクロファインの順で表面処理してます。
気泡はキャスト棒で埋めるか、SSPのHGで無い方で埋めてますが、SSPは発泡する様です。クリアーを吹いた時
にSSPの所に気泡が出来ていたので、スポンジのスーパーファインで磨いて気泡を消して、再びクリアーを吹いておきました。
スカートの部分は縦に分割が入っているので、気泡とパーティングラインを処理した後、1ミリの真鍮線で芯を打って貼り合わせた後、
合わせ目を金属やすりでV字の溝を掘り、ボリパテを盛ってペーパー掛けして、後は他の部分と同じ様に処理しました。
全体的に手間の掛からない物の筈ですが、私の作業スピードでは他の物をやりながらとは言え、半年も掛かってますね・・・
塗装
使っている塗料はいつも通り、グンゼの油性アクリル(ラッカー)でエアブラシ塗装。筆塗りはタミヤのエナメルです。
スカート
元絵の色が緑なので、私の使っているポリパテの硬化後の色も緑。と言う事でそのまま吹いても問題無かったのですが、
念の為に白を吹いて見たら、下地のクリアーが垂れているのが見つかりました・・・スポンジのスーパーファインで垂れた部分を処理してクリアーを吹いておき、
再び白を吹いてから、デイトナグリーンにコバルトブルーで色味を整えた物を吹いています
肌色(顔、両手首、太もも共通)
手元に有った以前アスカの胸像に吹いた物に、クリアーオレンジを多めに混ぜて、吹きました。今回は以前に比べて陰影のメリハリを効かしています。
そこそこ上手く行っていると自分では思ってます。ただ、顔の部分は影が入るので、そんなにシャドーを効かせなくても良かったかも知れません。
ストッキング
元絵になる物や、ゲーム画面の写真を見ている限りでは、艶消しだったので、太ももに肌色を乗せた後にマスキングして、
アクセルホワイト(家庭用の冷蔵庫を塗る為の工業用の特殊な塗料で一般に入手不可)にフラットベースを混ぜて吹いた後、
アクセルホワイトにパーブルをほんの少し混ぜた物でシャドーぶきしてますが、相変わらずシャドーは効果が出るほど吹けてません。
まあ、そんなに悪くは無いと思います。パンティーも同じ方法で塗ってますが、見え(見せ)ません。
靴
艦艇色です。特別な事はこれと言ってしてません。どうせ誰も気にして見ませんし・・・
服
ストッキングと同じ様に艶消しアクセルホワイトで白い部分を吹いた後、シャドー吹きしてマスキング。今回一番泣かされたの襟元の白の部分のマスキングです。
2日掛りでしたから・・・
その後、ルマングリーンを白で割ってキャラクターブルーで調整した物を吹いてマスキング。そのあと、アクセルホワイトで下地の色を消して、
ピンクに白、パープルを混ぜた物を吹きました。ピンクの部分はキャスト地で塗る事を想定した色だったので、ちょっと暗めになりましたが、
それでも私としてはOKかと思います。
リボン
キャラクターブルーを吹いただけです。元絵では紫がかったブルーなのですが、発色が良かったので、そのままにしてます。
髪の毛
当初の予定ではウッドブラウンを吹いてからシャドーにもっと暗い茶色系の色を吹く予定でしたが、
試し吹きしてみたら私の中でダークアースの単色吹きが一番綺麗だったので。ダークアースを単色吹きです。
目
何時も通り、肌色を吹く前に白目の部分をスカイブルーを白で薄めた部分でシャドー吹きした後、
眼の部分をマスキングして、肌色を塗り残し白目の色にしています。
今回は初めて自分で視線を定める事になったのですが、元絵通りにはちょっと無理なので、
作家性を発揮(おいおい)して、適当に鉛筆で瞳の輪郭を書いてマスキングして、
パープルを吹いたら、マスキングゾルを塗るのを忘れていて、マスキング漏れが有ったのと、マスキングがずれていて、目が明後日の方向を向いていました・・・
目が明後日の方に向いているのは瞳の輪郭の線がやたらに太いので、何とかなるにしても、マスキング漏れは修復不能
(とりあえずコンパウンドでアタックしてみましたが、肌色が剥がれてしまいました)だった為、シンナーの海でダイブさせてやり直し。
リカバリー作業自体は塗料の乾燥時間を除けば3時間も掛かりませんでした。2回目の瞳の塗装は、パープルを吹いた後に、シンナーで薄めた黒でシャドー部分を吹いて、
服などの白の部分のシャドーに使った白にパープルをほんの少し混ぜた物で明るい部分を吹いています。色自体は満足しているのですが、ブラシの調子が悪く、
粒子が粗くなってしまったのが悲しいです。
瞳の輪郭と瞳孔、まつ毛、まぶたの線はエナメルのセミグロスブラックで筆塗りです。まつ毛の所は釣り目気味にしたかったので、ここも作家性を発揮(又かよ)して
あえて元絵とは違う塗り方にしてみました。気には入ってますが、多少の不満は有るので、今度制服版を作るときは元絵に近い塗りにしてみます。
ハイライトはオーソドックスにエナメルの白で筆塗りです。余り綺麗じゃ有りませんが後からでも直しが効くのでこれはそんなに気にすることは無いかと思ってますが、
マスキングで塗り残した方が綺麗なのは確かですね。今回は綺麗に小さい円形のマスキングテープを切り出す工具が無かったので見送りました。
眉毛
ブラウンで筆塗り。これは特筆すべき事無し。ほとんど見えないし・・・
口
手元にエナメルのピンクが見当たらなかったので、白に赤を適当に混ぜて筆塗りです。
マッチングはバッチリの様です。
組み立て
各パーツの接合部は全て、金属ブラシや彫刻刀の平刀で塗装を剥がして下地を荒らしてやり、
真鍮線を通して、エボキシ接着剤で貼り合わせてます(左右の髪の毛のパーツみ輸送時に外せる様、接着していません)。
エポキシ接着剤は多少漏れてもエナメルシンナーを含ませたティシュペーパーで拭き取ってやれば綺麗になりますが、
瞬間接着剤は漏れたり、関係無い所に間違ってついてしまったらどうしようも無いので、使ってません。
強度もエポキシ接着剤の方が遥かに高いです。
ベースへの固定は2ミリの真鍮線を通しているだけです(キット側は左足のかかとに通しています。一応自立しますが、右側に重量が寄っているのでかなり不安定です)。
ベースの方は初め使っていた物が輸送時に破損したので、イベント会場で購入した物を使用してます。
’00 6月2日追記
時間が経って、ベース側の真鍮線を通している部分がへたって来たので、
ベースの下から3ミリの太さの皿ビスを通して完全固定しています。こちらの方が安定性は非常に高いです。
髪の毛のリボンは輸送の事を考えて、あえて付けてません。それでも十分可愛いので問題無し
(これを書いている時点では、家で飾ってますが、リボンはまだ付けてません。)。
反省等・・・
まず、仮組みはちゃんとしよう。Nimbusとの約束だ!
色に付いては白の部分のシャドーが薄かったのが組む前はどうかと、
完成してみれば全然気にならなかったので、これはこれでOKなので、特に「こうしておくべきだった・・」と言う所は無し。
ただ、組み上げる時にキットの塗装が剥げるという事が多々有ったので、もっと慎重にすべきですね。接着もエポが漏れてたり、
左手首が変な固まり方してたりてるし・・・ま、可愛ければ全て許されるんだろう。
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