チェリーブロッサム 水銀燈 製作解説
キットデータ
水銀燈 (Rozen Maiden)
販売
チェリーブロッサム
(イベント限定品)
原型製作 桜坂美紀
パーツ数 24
アニメ放送時にはローゼンメイデン最高の人気を博し、現在は落ち着いた物の、人気投票で依然として真紅、翠星石と熾烈なトップ争いを繰り広げているローゼンメイデン第一ドール、水銀燈です。
原作漫画とアニメでは設定に細かい違いが有り、原作漫画では可愛らしい仕草をしたりするのですが、アニメの第一期では徹底したヒール役に設定され、漫画で見せた可愛らしさは不要な要素と切り捨てられてキツいだけの性格になってしまい。劣等コンプレックスの原因として胴体パーツが欠けていたり、最後には燃やされたりと、扱いはかなり散々でしたが、それに反して人気はダントツで、その為か第二シーズンのトロイメントではあっさり復活。ミィーディアムのメグとの関係等で扱いも随分マシになりましたが、可愛らしさは微塵も無いキツイ性格は相変わらずでした。
メグに対しては好意を抱いている様なのですが、ツンデレで言うとツン10デレ0と言うスパルタンさでツンデレが成立していません。
去年の年末に水銀燈の過去を主題とした特番アニメが放送され、キツい性格の原因と思しき一件が明かされるのですが、登場時間がそれ程長くないので、元々そう言う性格でそれが顕在化しただけとも取れます。ただ、少なくとも劇中では、その一件が起るまではしおらしい、可憐な少女でした。
キットはチェリーブロッサムのローゼンメイデンシリーズとしては翠星石、蒼星石に続く三体目で、今年の冬のワンダーフェスティバルで初めて販売された物です。
アニメ、原作漫画共に版権元が統一され、表記も同じなのですが、目の形と目の下のシワからアニメ版と判断して、アニメ版に合わせた配色と瞳の入れ方をしています。
キット状態が良いのと、塗装環境が整ったので、購入の翌週に完成させる事が出来ましたが、飾るには丁度良いサイズである反面、作るには精密過ぎ、蒼星石以上に塗装や組立が非常に大変で、思ったよりも時間は掛かりました。
下地処理は何時も通り、デザインナイフやリューターでゲートやバリを切り落とし、3Mの400、600番の耐水紙やすりでパーティングラインと一緒に研き落としています。
各部分の接合は1mmと0.5mmの真鍮線で行いました。ベースの固定のみ1.5mmの真鍮線を使っています。
リボンの固定位置に指定が無くて悩まされましたが、0.5mmだと塗ってしまえば目立たないので、0.5mmのドリルでリボンのパーツを貫通させて位置決めしました。
パーツ状態は極めて良い物の、気泡が全く無いと言う訳では有りませんでしたので、
タミヤの光硬化パテ
で埋めています。
白いスカート分は前後に分割されていたので、その合わせ目も光硬化パテで埋めました。合わせ目部分は、組立てる前に合わせ目が浅いV字状の溝になる様に、合わせ目を削っています。
ゲート跡、パーティングライン処理、仮組が終った後、ラッカーシンナーで洗浄して脱脂を行い、下地塗装を行います。
下地塗装はプライマーを塗布した後、肌色部分はMR.カラーのスーパークリアーつや消しの缶スプレー、それ以外は
Mr.ホワイトサーフェイサー1000
です。
プライマーは何時も使っている
ミッチャクロン マルチ
です。
下地塗装を行った後、
MICROFINE
のスポンジやすりで磨いています。
彩色は何時も通り、特に断りが無い限りエアーブラシ部分はクレオスのMR.カラー、筆塗りはタミヤのエナメル塗料です。
肌色はここ数体と同様、まほろさんや蒼星石、桜姫type2006、愛沢ともみビキニタイプで使った物と同じ、、
ガイアノーツ
のEx-05、Exフレッシュをベース色に使い、Mr.カラーの黄橙色、クリアーオレンジ、キャラクターフレッシュ2を適当調合したのです。
胸元と背中の肌色を塗る際には、服の部分をマスキングしています。黒や濃いグレー、銀色の様に隠蔽力の強い色を重ね塗りする場合は問題肌色の上から塗っても問題無いのですが、今回の場合は肌色が色に影響してしまうのと、肌色を隠蔽する為に白で下塗りする と言う手もあるのですが、マスキングしたラインに塗料の段差が出るので、それを嫌った為です。多少肌色がはみ出しても、境界線付近は濃い目に塗る為、影響が殆ど出ないのと、オーバーマスキングで本来肌色の部分が塗れていないのは困るので、マスキングの境界線はほんの少しだけ服側にはみ出してマスキングしています。
顔塗りは、白目のシャドーが
ラ・サイゼル
で作った薄い水色、瞳はピンクの上に、クリアーレッドでグラデーション塗装。細かい筆塗り部分はタミヤのエナメル塗料で、黒い部分はセミグロスブラック、口は蒼星石同様フラットブラウンを薄めた物でスミ入れしています。
濃紺の基本色部分はブルーにレッドを加えた物で、濃淡を付けて塗装しています。方法としては、全てのエアーブラシ塗装に言えることなのですが、ハンドピースのカップ内で通常のエアーブラシ塗装よりも薄めにシンナーで希釈して、凹んだ部分を多めに、出っ張っている部分は少なめに、何度も塗り重ねています。好みの問題で最終的にはそれ程極端な濃淡は付けないので、肉眼で見れば判って貰えると思うのですが、写真では自然な陰影になってしまって一目で判別するのは難しかったりするのですが、今回の場合は色が濃いので、写真でもその効果が十分に伝わるのでは無いかと思います。
カップ内希釈に関してですが、HOWTO本等では瓶などで行う様に薦めていますが、湿度と気温によって希釈を換える必用がありますし、難しい調合の色の場合、薄めすぎて全部駄目にするリスクを考えて、シンナーが抜けて瓶の中で粘度が高くなっていれば筆塗りやエアーブラシのカップに注ぐのに不都合のない程度に薄める事はしますが、通常は予め適当な量のシンナーを注いだカップに購入した状態のまま注ぎ込みます。希釈割合は塗料1に対して、シンナーが2〜4と言った所です。あまり薄め過ぎると噴き付けた塗料がエアー圧で流れ出す事もあるので希釈のし過ぎは禁物です。
着衣の白い部分はアクセルS12ホワイトで塗ってから、白で薄めたなんだか良く判らない水色でシャドーを入れています。
膝のフリル部分のラインは、形状からマスキングで上手く行きそうも無かったので、タミヤエナメル塗料のロイヤルブルーにフラットレッドを混ぜた物で筆塗りしました。スカート(?)部分の十字架もマスキングは難しそうだったので、ハンブロールのフラットホワイトを筆塗りしています。
薔薇の飾りはガイアノーツの019ラベンダーをベースに、ブルーとレッドを加えて色味調整した物を使用しています。
ヘッドドレスや襟もとのフリルは、ヘッドドレスの場合は濃紺の基本色、襟元の場合、肌色と白、濃紺の部分を塗り終えてから、フリル部分をフラットブラックをエアーブラシで塗り、フリルの抜けている部分にエナメル塗料を流し込みましたが、フラットブラックをエアーブラシ塗装する際のマスキングが大変でした。フラットブラックはムラが出難いので、抜けてている部分をエアーブラシ塗装して、フリル部分を筆塗りした方が良かったかも知れません。
髪の毛は300番台の殆ど白に近いグレーに、同じく300番台の少し濃い目のグレーを混ぜて塗りました。
羽根はブラックグリーンにフラットブラックでシャドーを入れています。
ベースは近所で購入した丸型のベースを
アサヒペン ジェルカラーニス
(ウォールナット)で仕上げています。
塗装と組立ががとにかく大変でしたが、仕上がりとしてほぼ理想通りの水銀燈になりしまた。
写真
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WAVE ローゼンメイデン・トロイメント 翠星石【10月予約】
原型製作:桜坂美紀氏(チェリーブロッサム)
3,800円(税込、送料別)