りゅんりゅん亭 1/7 セーラーサターン 製作解説
キットデータ
1/7 セーラーサターン (美少女戦士セーラームーン)
販売 りゅんりゅん亭(イベント限定品)
原型製作 遠耶かんし パーツ数
セーラー戦士で一番好きな者を挙げよ。と言われて出てくるのが同一首位でセーラーウラヌスと、このセーラーサターンです。
アニメでの出番は一分強にしか過ぎないイレギュラーなセーラー戦士ですが、セーラームーンをリアルタイムで見始めたのがSからなのもあって自然とセーラーサターンが一番好きなセーラー戦士の一人となったのですが、セーラースターズで登場した際はほたるの設定年齢が下がっていた上に、コスチュームのデザインが大幅に変更を受け、全くの別物になっていたので、私にとってのセーラーサターンはS版のみなのです。
キットは2002年の冬に神戸で行われたWHFで購入したもので、購入直後に製作を開始したのですが、細かいパーツの切り出しや、以外に多い微細気泡、透けている部分の多いスカートの整形等、問題が山積していた為、たまに作っては放置を繰り返していた物ですが、他のキットを製作して製作に対するハードルが相対的に下がってきた為、ようやく完成しました。
セーラーサターンのキットは他にも幾つか持っているのですが、いずれも販売終了品で、軒並みプレミアが付いているので勿体無くて作るに作れない状態です。
キットは購入した同じ年の夏のイベントで雑誌やネットで注目を集めた物でしたが、私の第一印象は、造形は文句の付け所が無い物の、展示見本の配色と表情には強い違和感を覚えました。
非常に人気で、当時のネットオークションは元より、今現在でも結構な高値が付いている物ですが、たまたま参加したイベントで需要を満たす数を十分に用意していたので、以前製作した
水着姿のほたる
目当てに並んだら残っていたので、せっかくだからと購入した物です。
キットの状態は業者抜ではあるのですが、髪の毛の天辺部分に大量の微細気泡が有り、ハネ毛はスカスカで、0.5mmの真鍮線を芯にしてパテで作り直さざる得ず、スカートは厚みが薄いため透けて穴が開いている部分が何箇所が有りましたが、それ以外のパーツは気泡も少なめで、欠損も殆どありませんでした。
キットを作る際に出てきた問題としては、ピアスとブローチ、ハネ毛の切り出し、サイレンス・グレイブの組立と両手の位置合わせ、仮組状態では合わせ目部分が隙間だけらで浮き気味になるセーラーカラーの固定、ブーツの結び目といった所です。
ビアスとブローチの切り出しに関しては、
超音波カッター
の使用でクリアーできました。多少ゲートを残して、切り出した後、600番の耐水紙やすりで削り出しています。ピアスに関してはゲート部分を全て落とすと、強度不足になってしまうので、多少残してあります。
取り付けに関してですが、ピアスの取り付けは、組立は左右どちらもクリアランスがタイトで取り付け角度もかなり難しい物だった為、予備が二つありましたが、どちらも壊してしまいました。何とか完成しましたが、予備のピアスは後何個かあった方が良かった様に思えます。固定は0.5mmの真鍮線とエポキシ接着剤で行いました。ブローチは二段重ねで表現してあり、一段目は胸のリボンと一緒に0.5mmの真鍮線を通しましたが、二段目は真鍮線を収める厚みが無かったので、接着のみに留めています。エポキシ接着剤をしっかり塗っておきましたし、奥まっている部分に取り付けるので触れる事は先ず無いので、強度的には問題ない筈です。
サイレンス・グレイブは刃の部分とその基部が独立しているので0.5mmの真鍮線で繋いでエポキシ接着剤で固定しています。柄は4mmの丸棒かパイプからの自作パーツとなっていたので、4mmのアルミパイプをエアーガンのインナーバレルの長さ調整の為に購入したパイプカッターで指定の長さに切り出し、グリップエンドと刃の基部は2mmの真鍮線で繋ぐ様にしています。アルミパイプの内径が2mmよりも随分大きいので、エアーガンのインナーバレル固定の要領で、真鍮線にテープを巻いて動かない様にしました。
サイレンス・グレイブを握る右手首は塗装しても通りつつも、保持力は十分に出る様、リューターで削って微調整しました。
おそらく複製時のゆがみのせいだと思うのですが、浮き気味になっているセーラーカラーはそのまま使うと接着剤が有らぬ所に流れ出すのが必至でしたので、エポキシパテで合わせ目部分に厚みを持たせました。最終的な固定の微調整は胴体側に少し硬化した段階のエポキシ接着剤を盛り付けてから、セーラーカラーを貼り付ける方法で行いました。
ブーツの紐の結び目は、キットの仕様では板状のパーツから切り出す物でしたが、それではあまりにも造り難いのと、アニメよりも蝶々結びが大きくなっているので自作しました。 方法を色々考えた末に、P字型の金具を取り付け、そこにピーズ用の0.7mmのワックスコードを通して結ぶ事で落ち着きました。 後々紐を好きに交換出来る様になっているので整備性もばっちりです。
金具は手芸品店で扱っていた既製品ではリング部分が大きいので、ピアス用の金具を加工した物を使用しています。
塗装に関しては何時も通りなのですが、プライマー(今回は
ミッチャクロンマルチ
を使用)を塗布して、肌色部分はラッカークリアーのつや消し、それ以外はホワイトサーフェイサーで下地塗装を行った後、主にクレオスのMr.colorのエアーブラシと、田宮のエナメル塗料の筆塗りで仕上げています。
配色はアニメ通りに行い、白い部分はパールコートで表現しています。コスチュームの赤と青、瞳のパープルに関してはいろいろ混ぜた物でエアーブラシ塗装したので調合は覚えていません。
ティアラはクリアー部分を捨てて、スーパークリアーに置換したゴールドのエアーブラシ塗装と、田宮のクロムシルバーの筆塗り。
サイレンス・グレイブはスーパーシャインシルバー。
髪の毛は色々塗って結局つや消しブラックに。
靴紐はエナメルのつや消しブラックの筆塗り。
ビアスとブローチはスーパーシャインシルバーを塗り、ブローチはさらにパールホワイトを重ねました。
ベースは
アサヒペン ジェルカラーニス
(ウォールナット)をウエスに染み込ませて塗布しています。
組立は主に透明タイプのエポキシ接着剤を使用しました。
パーツ同士がカッチリ合わず不安定なのて、接着剤が硬化するまで動かせず、エポキシ接着剤は完全硬化に丸一日程度要するのでそれまではじっと我慢の子でした。
粘度の高いゼリー状の瞬間接着剤を使わなかったのを疑問に思われると思いますが、瞬間接着剤は硬化し始めてからの調整時間が短く固定位置の微調整が難しいのと、塗装を溶かすので不要な部分に付いた際の対処が難しい為、少し多目の接着剤で固定する場合には不適で、今回は一部分にしか用いませんでした。
写真
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