1/6 ホシノ・ルリ 解説
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 キットデータ

 1/6 ホシノ・ルリ

原型製作 WooD

販売元 セガ・エンターブライズ 発売元 ムサシヤ

パーツ数 19





 ロードマップ上では美夕なのですが、片手間に作っていたルリが完成してしまいました。

 キャラクターの説明はこれをわざわざ読むような人には不要かも知れませんが、 映画も公開された機動戦艦ナデシコのテレビシリーズ時のホシノ・ルリです。
 このキットは、「ルリは可愛くないのが可愛い」と言うポリシーを共有する友人の勝嶋君が強く推すので、 勝嶋君が持ってきたパッケージ(中身は違う物が入っていた)の写真を見たところ、 かなり良さ気なので購入後、片手間にチマチマと作ってました。  今回は初めての現行商品。まあ、買った時は現行商品だったけど、作ったら絶版になっていたと言う事が私の場合殆どですが・・・ 入手元は里見デザインの通販を利用しました。注文から発送がとても速くて注文してから1日で届きました。
 初めて買ったWooD氏のキットですが、 イベントで他の商品の完成品見本を見た感じでは氏の作品は多少バラ付きが有る気がしますが、 このキットに関しては非常にシャープな造形で、私好みの作りです。 ハムスターや、リス等のげっ歯類みたいな口等の顔の造形に賛否が分かれるところですが、 は私としては言う事が有りません。 テレビシリーズ初期のキャラクターイメージを非常に良く捕らえた稀なキットだと思います。
 キットの状態は量産品なので、当り外れがあるみたいで、私の場合外れが回って来たらしく、両足のスネの部分に気泡が多く発生していました。 それと、形状の問題で前髪の先端が一部流れていない所がありましたが、 これは複製品の宿命ですね。 それ以外はパーティングラインの段差も大して無く、ベルグ抜きの商品と比べれば多少見劣りする物の、かなり綺麗な抜きだと思います。 分割も、塗る事を考えてされており、タボもしっかりしているので、 非常に作りやすいと思います。

 下地

 今回は業者抜きだった物の、両足のスネの部分の気泡が多く、これの処理に手間取る。

 先ずはいつも通り湯口や湯逃げなどのバリを取る事から始めたが、サイズがサイズなので、 ニッパーとデザインナイフだけですぐに終る

 次に両足の気泡処理に入る。
 両足以外は気泡も少なかったので、サフレスで作る事にしていたので、VOLKSで売っていたアイボリーのキャストのランナーを使い、 気泡をビンバイスで広げては埋めると言う事を繰り返し、何とか全て埋まったと思い洗浄して、プライマー、クリスタルクリアーを吹き付けた所、 微細気泡が大量に出てきたので、白サフを吹き付けて気泡を強引に埋めてから、キャスト地が出るまで全面をペーパー掛けして、 から再度プライマー、クリスタルクリアーを吹いて、 前回ベルダンディーで使った下地用の白で気泡処理した部分に軽く吹いて目立たなくしておいた。
 それ以外のパーツは特に問題なく、胴体部分のパーツだけペーバー掛けでパーティングラインや、気泡を埋める手間を省く為、 サフを吹いた以外は、320番から600番の3Mのペーパーを掛けてパーティングラインを処理して、プライマー、クリスタルクリアーを吹いた後、 スポンジヤスリのULTRAFINEとMICROFINEで磨いて下地完成。

 前髪のパーツを塗装したら、パーティングラインが全然消えていない事か判明したので、ペーパー掛けしたら、 前髪の一部が折れて、かなり全体のイメージが損なわれる部分でも有ったので、 0.28ミリのステンレス線を芯に通してSSPで整形してやる。

 塗装

 使用塗料はいつもの通り、エアーブラシはグンゼの油性アクリルMr.COLOR。筆塗りは田宮のエナメルと、 グンゼのHOBBY COLOR(水性アクリル)を使用。白サフは田宮、プラサフはロックペイントの業務用。
 今回エアーブラシ塗装に使った塗料は、スケールが違うので吹き方を換えているが、 新たに色を調合する事は無く、以前に作った胸像ルリと同じものと、既に調合してあった塗料を使用。



 肌色
 これは以前の胸像ルリに使用した物とは別の綾波用に作っておいた物で、キャラクターフレッシュ1に黄橙色、キャラクターフレッシュ2、クリアーオレンジ、 クリアーブルーを調合しています。調合比は適当なのですが、キャラクーターフレッシュ1に対して、黄橙色を少し多めに、それ以外はほんの少しづつで、 クリアーブルーは隠し味に爪楊枝で一滴と言った具合。
 希釈はいつも通り、顔料が1に対しシンナーが4の5倍希釈。
 今回は足のみに下地に下地ホワイトを軽く吹いているのでどうかと思ったが、特に問題は無いみたいだ。 叉、左足の内側の膝下と顔の一部の塗膜を破損したので、顔はシンナーに漬けて下地から塗り直した。、 左足も同様にしようかと思ったものの、とりあえずスポンジヤスリのMICROFINEで破損した所を中心に磨き、 磨いた所だけを狙う様に吹いたら、影になる所と言う事も有り、上手く行った。
 


 
 服のパーツは両腕と胴体で分割されており、胴体の部分は一度いつも通りのサフレスで、シャドー(後述の髪の毛色)を吹いてから アクセルホワイトで服の白い部分を立ち上げてやった後、マスキングして黄橙色、スーパープラックを吹いたが、 黒のマスキングが失敗していたのと、気泡と消し残したパーティングラインが目立ったのでシンナーで塗料を全部落とし、 ロックのプラサフを吹いて目立った気泡やパーティングラインを処理してから白サフを吹き、 どうせ白いと言う事で表面をスポンジヤスリで磨いて整えた後シャドーを吹いてマスキングして黄橙色と、スカート部とベストの襟側の黒いラインをフラットブラックで塗装。 袖側の黒いラインはエナメルのセミグロスブラックで筆塗りしたが、 今考えればこれもマスキングでした方が速かったし、その方が塗膜も強いだろう。
 両腕ともクリスタルクリアーを吹いた状態から、上に白サフを吹いて白くして、髪の毛色でシャドーを吹いたらキツ過ぎたので、 アクセルホワイトで馴染ませておいた。
 ナデシコマークとネルガルマークは筆塗りでも綺麗に塗るのは不可能なので、予め買っておいた烈風のナデシコデカールを貼っておいた。 普通は浮きを防ぐ為にクリアーを吹くが、 胸のネルガルマークは余白部分をギリギリまで切り落としておいたのと、左腕のナデシコマークは浮いてきても目立たないと判断して、そのままにしておいた。



 髪の毛
 前回の胸像で使った物と全く同じ物での単色吹き。



 髪飾り
 フラットブラックを吹いてから、赤い部分はエナメルのクロムシルバー、水性性カラーのクリアレッドの順で筆塗り。 これは小スケールの車のテールランプなどで使う方法で、 クリアーレッドを塗る時はクロムシルバーを塗ってから、15分くらい待った後に塗った。 この時エナメルのシルバーは完全に乾いていないが、上に載せる塗料が水性だと、乾いて無くても混ざる事は無い。



 靴下とブーツ
 肌色を塗った両足を靴下の線でマスキングして、フラットブラックを吹き、乾燥してから靴下の部分はマスキングする。
 以前石嶋君がクルシマ製作所の1/4ルリを作っていた時に、 わざわざブーツの色を塗っても違いが全く無かったと言う事例が有ったので、ブーツの部分はプラサフを吹くだけにしておいた。 一応靴下に吹いた黒がシャドーになっているみたいだ。



 
 前回のベルダンディーと同様にエナメルのピンクにオレンジを加えて筆塗り。



 
 白目はいつも通り下地の色を生かし、シャドーにスカイブルーを白で薄めた物を軽く吹いて肌色を吹くときにマスキングで塗り残し、 瞳は胸像で使った、白にダークイエロー、イエロー、黄橙色を加えた物をマスキングして塗装。 その後エナメルのセミグロスプラックでまつ毛と、二重まぶた、瞳の黒い部分をマスキング線の通りに描いていったら、 やたらに瞳が小さくなってあまり女の子っぼくないので、瞳の境界線はマスキングの線の外側に引き直した。 黒い部分が塗り終わったあと1日置いて完全乾燥させておき、 ハイライトをエナメルの白を筆で塗る。
 筆塗りで細い線を引く際は、一度描きたい線よりも少し太めで描いておき、それをシンナーを少し含ませた筆で拭き取り形を出す。 と言う方法を取った。
 今回はわざわざマスキングをして吹いた瞳の色が反映されていないのが残念。 今考えれば瞳の上半分はマスキングしてエアーブラシで黒を吹いた方が筆塗りの手間が省ける上、ハイライトもすぐに塗れただろう。    



 眉毛
 前回の胸像ルリと同じくフラットホワイトにフラットブルー、パープルを少量加えて筆塗り。



 PDA
 ロックのプラサフを吹いて、そのまま黒い線をエナメルのフラットブラックで墨入れして、 赤い部分は髪飾りと同様の方法でエナメルのクロムシルバーと水性アクリルのクリアレッドで筆塗り。 

 組立

 両足はタボが大きいので真鍮線は通さず、表面を荒らして接着。右腕もタボが大きいのと、接着剤が劣化して接着力が無くても脱落しそうに無いので、 これも同様に接着。左腕は真鍮線を通す前に合うかどうか確認する為に貼り合わせたら筆塗りしたエナメル塗料が完全に乾いておらずくっついてしまったので、 一日放置しておいたらエナメルが乾燥して簡単に外れたので、真鍮線を通して合いを確認したら、叉はずれなくなったのでそのままにしておいた。
 手首は左手の方がタボが入っている物の、右手首が下になるので、右手首の位置を決め、1ミリの真鍮線を通して接着して、左手首は1ミリの真鍮線を通しただけで右手に乗っかる様にしてある。
 頭のパーツは、髪の毛部分と顔のパーツは2ミリの真鍮線を通して接着、前髪は、接着面を荒らしただけで接着。残りの髪の毛パーツと髪飾りは、左右とも髪飾りまで接着しておき、 髪飾りの頭部との接合部から2ミリのドリルで髪の毛部分まで貫通させ、頭部と2ミリの真鍮線で繋いでおいて取り外し可能にしておいた。
 首は真鍮線を通したものの、その状態では合いが悪いのと、辺にテンションが掛かる訳でもなので、接着面を荒らしてそのまま接着。
 PDAはタボに差込むだけにしておいた。
 ベースはクルシマ製作所の1/8水着綾波のクリアーブルーのアクリルベースを流用。 ただ、置く場所が明るい色だと青い光が反射して肌色に影響するので、置く場所を選ぶ様だ。

 反省など・・・

 服の袖側の黒い線はマスキングで吹いた方が良かったくらいで、特にこれと言って大きな失敗は無いと思う。 強いて言うならネルガルマークのデカールがもう少し上だと良かったかも知れないが、目線に合わせて飾ったら見えない所なのでOKかなーと。
 今見ると髪飾りはクリスマスツリーの飾りみたいだ。



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