1/8 ナコルル エンディングバージョン
 キットデータ

 1/8 ナコルル エンディングバージョン

 原型製作 山田良成

 販売 ダイキ工業

 パーツ数 17


 ここをご覧になっている大多数の方には恐らく説明不要だと思いますが、1993年にNEO−GEO用ソフトとしてリリースされたサムライスピリッツシリーズの最初から全てのシリーズに登場している一番人気キャラのナコルルです。因みに二作目の真サムライスピリッツのラストで死んでしまうのですが、ナコルルを出さない訳にはいかず、それ以降にリリースされた続編は全て、真サムライスピリッツよりも前の話しと言うのは有名な話。
 サムライスピリッツ自体人気が有り、アニメ化もされているのですが、ナコルルの人気は突出して高く、ナコルルを主人公にしたアニメアドベンチャーゲームが販売されています。そう言う訳で、NEOGEOでシリーズがスタートした当時からガレージキットだけでもかなりの種類ののフィギュアが販売されていて、私も幾つか持っているのですが、今回制作したのは一番最近に購入した、ダイキ工業から販売されている物です。エンディングバージョンとの事なのですが、タイトルが明記されていないので詳細は不明です。
 原型は数年前からワンダーフェスティバルでゲームキャラを中心にリリースされていた山田屋の山田良成氏です。
 ダイキ工業のキット状態は芳しくないと言う事を以前から聞いていたのですが、実際に作ってみてそれを確認する事になりました。 まあ、山田屋のイベント品と比較すると大変作りやすいキットだったりするのですが。
 気泡はコトブキヤ並で、手流しよりもマシと言う感じでしたが、表面が荒れているのが目に付きました。これは原型の問題かも知れませんが、だとしても、製品としてリリースしている以上は原型の管理もメーカーの責任では無いかとおもいます。
 後、両袖が胸部と一体だった為、袖とお腹の部分の処理がし難く、傷等を完全は処理し切れませんでした。袖を肩口から分割していればかなり作り易かったと思うのですが、まあ、分割したら精度が低くて刷り合わせが大変と言う事も有り得るので難しい所ですね。
 袖を除けば、全体的に合理的な分割だとは思います。アイヌ服の腰から下の部分の合わせ目を消すのは結構手間ですが、ここは如何頑張っても分割が入ると思います。

 今回の制作で手が掛ったのは表面の荒れも有るのですが、袖と裾の赤い部分のマスキングと、後ろと前の左右で三分割されたアイヌ服のパーツの接着と合わせ目の処理でした。マスキングは単純に面倒なだけなのですが、貼り合せた部分は、工程を考えて作らないとなりませんでした。先ず右前と後ろを塗装前に貼り合わせ、合わせ目部分に緩いV時の溝をリューターで彫り、そこにポリパテを流し込みてヤスリがけをして完全に一体化します。文字で書くのは簡単なのですが、パーツの合い自体それ程良くなく、模様の部分の彫刻の彫りなおしも有るので実際に行うとかなり大変です。
 左側は後ろ部分のパーツと繋ぎ合わせる真鍮線の穴を空けて仮組みしてから、片方にメンソレータムを塗って片方にパリパテを塗って不要部分をナイフで切り落して紙やすりで磨いてバーツ同士が馴染む様に整形しておき、別々に塗装。合わせ目付近は貼り合せた後に再塗装する関係で、裾の部分の赤い模様の色は合わせ目部分を避けて塗りました。
 両方のパーツを塗装した後、左前の部分と後ろ部分の合わせ目の表側になる部分の合わせ目に緩やかなV字になる様事前にナイフと紙やすりで削ってから貼り合わせて、不必要にパテが付かない様、合わせ目部分だけを露出する様に合わせ目の周りを二枚重ねのマスキングテーブとサランラップと併用してマスキングしてからポリパテを爪楊枝で慣らしながら盛り付けて320番の紙やすりで磨くのを3回程度繰り返し、形が整った後、気泡をこれ又ポリパテで埋めて600番の紙やすりで研き、二枚重ねしたマスキングテープの内一枚を剥がしては600番の紙やすりで磨くのを2回繰り返して、マスキングを全部剥がしたら、塗装前から若干変形していたみたいで、ポリパテを盛った所とキャスト時の境目に深めの段差が溝が出来ていた為、最初のマスキングよりも露出範囲を大きくしてマスキングしてポリパテで段差を埋める羽目になりました。
 境界線部分を目立たなくした後マスキングを剥がして、紙やすりで研いた所とそうで無い所を馴染ませる為に、ULTRAFINEとMICROFINEのスポンジやすりで研き、再塗装の為に露出部分を大きくしてマスキングし直した上に、プライマーを研いた部分だけに噴き付ける為にマスキングしてプライマーを塗布してからプライマー用のマスキングを剥がしてから、エアーブラシでアクセルホワイトを5回程度塗り重ねて基本色とし、アクセルホワイトにパープルを極少量加えた物でシャドーを入れ、マスキングをしてから赤い部分を先に塗ったのと同じレッドで塗装しました。形状の関係でマスキング漏れが発生してしまったのですが、モデラーズ綿棒にコンパウンド(ボークス、造形村ブランドの液状コンパウンド9800)を付けて磨いて、完全ではない物の、目立たない程度までには落せました。最後に光沢を整える為にトップコートのつや消しを塗っています。使用したのは退色を防げると言う触れ込みのUVカットタイプですが、光沢を整えるのに必要とする塗膜の厚みでは効果は期待出来ないと思います。

 肌色部分はサフレスの為に、プライマー(ミッチャクロンマルチス )とラッカークリアーのスプレー(造形村、クリスタルクリアー)で下地塗装を行って完全乾燥させてからスポンジやすりのMICROFINEで磨いてから、ポリパテで気泡を埋めた部分はアクセルホワイトにダークイエローを混ぜた物を塗って目立たなくしてから、肌色を塗装。今回は前回のトロピカルタイプの愛沢ともみの色を使おうと思っていたのですが、残量が少なかったので、似た色を新たに調合しています。調合に使用した色はキャラクターフレッシュ1にオレンジ、イエロー、蛍光オレンジを加えていますが、混合比は目分量なので不明です。
 顔に関しては肌色よりも目の部分を先に塗装しています。白目のシャドー部分はブルーFS35622、瞳は前回バレオの模様に使ったアクセルホワイトにキャラクターブルーを混ぜた物の余り物にブルーを重ねてシャドーとしています。

 髪の毛はフラットブラックで全体を塗ってから、キャラクターブルー、アクセルホワイトの順で塗り重ねてハイライト部分を表現しています。

 靴はウッドブラウンで塗装。

 リボンはアイヌ服と同じ様にレッドで塗装しています。

 ベースは模造大理石の物をそのまま使用しました。
 値段と手間と仕上がりを天秤にかけたら木製ベースを塗装するよりも、模造大理石の物を使った方が良いに決まっているのですが、残念ながらもう簡単には手に入らない様です。

 組立は後ろの髪の毛と顔パーツの固定以外は真鍮線の差込とはめ込みとなっています。



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