1/8 春歌

 キットデータ

 1/8 春歌

 原型製作 大屋秀明 
 販売 REBELLION (イベント限定品)

 パーツ数 12

 シスタープリンセスシリーズに登場する春歌です。
 擬似妹を含め13人の妹の内の1人で和風担当。サクラ大戦3で言えば北大路花火です。
 今回製作した水着は別として、普段着は和服と言う具合に、チャック・ノリスの「ブレジデントマン 地獄のステルスコマンドー」に出てきそうな勢いの時代錯誤な大和撫子振りですが、ドイツ育ちで有るが為に過剰に日本文化を学んだ為と、不必要に設定は凝っています。
 長刀や弓の腕は一級で、声はクーラ・ダイヤモンドと同じ人という具合に武闘派なので、以前製作した千影でも書いた通り、最初のテレビシリーズをチラッと見た事しか無いのですが、プロミスアイランドで繰り広げられると思われる妹同士での戦いには最後まで絡んで来る事でしょう。

 キットはイベント品で、ご依頼を受け頂き製作した物です。

 髪の毛のパーツに細かい物があったので、それに神経を使いましたか、比較的抜きの良い業者抜きの為キット状態は大変良好。塗り別けも少いと言う好条件だった為、比較的短時間で完成しました。
 先に製作を開始して塗装も先に始めていた物と一緒に塗装していたのですが、工数が圧倒的に少なかったので、工数は均等に掛けているのですが、先に完成してしまった位です。

 製作は何時も通りゲートをニッパーで切断してから、400番の紙やすりでパーティングラインと一緒に削り落とし、600番の紙やすりで研いてから塗装しています。
 気泡が皆無と言う訳では無いので、それは何時も通りデザインナイフで広げてから、アルテコSSP−HG瞬間接着パテのパウダーにシアノンDWを混ぜた物を充填した後、400番、600番の紙やすりで研いています。

 足の付け根部分で、水着の金具付近が左右どちらも若干欠損していたので、クイックパテの主剤にスベスベの硬化剤を混ぜた物で修復しています。
 手順としてはゲート、パーティングライン処理をした後、芯材として1mmの心中線で胴体と足のバーツを差込固定出来る様にしてから、水着の部分にメンソレータムをしっかり塗り、欠損部分にポリパテを盛り付けて真鍮線の差込とマスキングテープで固定して、固形化する半硬した所で分解して十分に硬化するまで置き、その後余分な部分のポリパテを400番の紙やすりで研り落としています。

 髪の毛のポニーテール部分に取り付ける細かい髪の毛はのゲートやバリはナイフや彫刻刀で落とすのは難しいので、リューターで削り出す様な感じで整形して、400番と600番の紙やすりで研いて仕上げています。
 お下げに取り付けるパーツは芯材も入れられない様な細さなのと、塗装後の接着の場合、塗料の粘着力でくっ付く事になるので、塗装前にシンナーで洗浄して表面の油分を落として(他のパーツも塗装前には同様の処理を行っています)から、瞬間接着剤で接着して取り付けました。

 下地塗装は、肌色部分はプライマーとボークスのクリスタルクリアーで、それ以外のパーツはプライマーホワイトサーフェイサーで行っています。

 彩色はクレオスのMr.カラーのエアーブラシ塗装と、タミヤとハンブロールのエナメル塗料での筆塗です。

 頭のバーツは白目のシャドーのブルーFS35622、瞳、肌色、髪の毛の順にそれぞれマスキングして塗分けています。
 瞳と髪の毛の基本色は同じ色でコバルトブルーにレッド、ホワイト、ブルーを適当に混ぜた物で、髪の毛はブルーにレッドを混ぜて作った濃い紫を塗り足しています。
 肌色はキャラクターフレッシュ1にキャラクターフレッシュ2と蛍光オレンジ、黄橙色を少量混ぜて色見を調整した物を薄めて塗っています。塗り重ね具合でかなり色味が変り一色でシャドー部分からハイライトまで表現可能な色なのですが、バラバラに塗装すると色味を揃えるのが困難なので、肌色パーツは一度に全て塗っています。肉眼ではちゃんと濃淡が付いていて、光沢も良い感じなので現物を手にした方には概ね気に入って頂いているのですが、写真では、6年落ちとは言えハイエンドのデジカメ(定価で約20万円。でも実売は中古で3万円)で撮影しているのにも関わらず、反映されないのが悲しい所です。
 顔塗りはエアーブラシ塗装が全て終った後、黒い部分をブラックで、瞳の下の明るい部分はパープルとロイヤルブルー、ホワイトを混ぜた物で、ハイライトの白はホワイトで筆塗りしています。筆塗りはすべてエナメル塗料です。
 髪飾り部分は先にアルクラッドのパールゴールドでエアーブラシ塗装した後、赤い部分をタミヤのレッドで塗り、左右のお下げ部分のピンクの止め紐はハンブロールのホワイトで下塗りして乾燥させてから、タミヤのピンクを塗り重ねています。
 ポニーテール部分の根元の止め紐はピンクでエアーブラシ塗装しています。
 タオルは薄いピンクがオーダーだったので、アクセルホワイトにレッドを少量加えて作ったピンクでエアーブラシ塗装しています。  水着部分は布地部分がシルバー、金具部分がゴールドと言うオーダーだったので、肌色の後に、布地はシャインシルバー、金具部分はアルクラッドのゴールドのエアーブラシ塗装しています。塗り別けは全てマスキングで行いました。

 塗装後の組立ですが、ポニーテール部分とベース固定は真鍮線の差込のみ、タオル部分ははめ込みのみですが、他の部分は瞬間接着剤で接着固定してあります。



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