クルシマ製作所 1/2.5 惣流・アスカ・ラングレー 胸像 製作解説



 キットデータ

 1/2.5 惣流 アスカ ラングレー胸像

原型製作 あげたゆきお
発売元  株式会社セガ・エンタープライゼス
製造元  クルシマ製作所
企画協力 有限会社 岸企画

パーツ数 1




 大分前にボークスでエヴァのセールをしていた時に二割引きで買った一品。
 本当は制服レイの方が良かったのですが、無かったので妥協して購入した経緯がありますが、作っている内に気に入りました。箱には限定品とありますが、比較的簡単に手に入ります。ま、ガレージキットは全部限定品と言う事なのでしょう

 下地処理の説明は各所で色々やっているので省きます。今回の塗装で解りましたが、塗装が良ければ下地のアラは目立ちません。でもしっかりやっておくに越した事は無いですね。



 塗装方法
 私の塗装方法は濃い目の色を溶剤で薄めた塗料をエアーブラシで何度も吹き重ねてシャドー部分を作っていっているつもりですが、 まだまだ未熟なのでベタ塗りと変わりません。ブラシ吹きの塗料は白以外はグンゼのラッカー(油性アクリル)、筆塗りは田宮のエナメルです。ブラシ吹きの白は一般では手に入らない特殊な物(冷蔵庫とかを塗る塗料)で吹いていたりするので書いても仕方無いので秘密です。
 以下は色毎の解説です。

 肌色
 肌色は何度か友人に指南を受けた後に、キャラクターフレッシュ1にキャラクターフレッシュ2と黄橙色、それにクリアーオレンジを少量づつ適当に混ぜて作りました。こればっかりは数値化できませんね。ちなみに調合は蛍光灯の元でやってます。
 肌色を吹いたときは「やや濃いかな?」と思うくらいが良いそうで、今回の肌色は今回の物には合っていますが、小さい人形にはもう少し濃い目の肌色をしようした方がシャドー部分のメリハリがつけられるので良いようです。この色の場合もう少しキャラクターフレッシュ2を多めにいれた方が良さそうです。

 制服
 白の部分は白を吹いた上に白にパープルを数滴入れた物でシャドー吹きしていますが、上のベストを塗ったら全然解らなくなりました。もう少し濃くシャドーを付けるべきでした。ベストの方始めはブルー系の色で吹いてましたが、友人によれば「イラストだから綺麗に見えるのであって、大スケールの場合はグリーン系にすべし」との指示に従い、ロシアングリーンに川崎製の日本軍機色を混ぜた物を吹いたのですが、何故か不評です。でも私自身は良い感じだと思うのですが、どうでしょうか?マスキングの線が汚いのは大きな反省点です。制服の色自体はイラストによってグリーンとブルーがあるので、どれを塗っても正解だったりします。

 リボン
 リボンは発色を考えて、白地の上にキャラクターレッドを吹いたあと、ボークスのピンクのパールで仕上げています。この前の塗装ではその上にクリアーレッドを吹いたら暗くなってしまったので、軽く吹いてピンクが明るい部分になる程度に留めておきました。でも、もう少ししっかりパールピンクを吹いておくべきでした。写真だとパールの効果が見えないのが悔しいです。

 の毛
 まず、ダークイエローと黄色と黄橙色と適当にまぜて辛子っぽい色を作ったのちに、下地が汚いので、それを白で割った物を下地のアラが消えるまで、に均一に吹いた後に、白で割る前の前述の色にオレンジを加えたものを吹き重ねてシャドーを作って行きました。吹いた時は太陽光の下で吹いていたのでもっと暗く見えましたが、乾燥して、蛍光灯の下で見たら、色が明る過ぎた様です。これがアスカに見えない原因の様です。本当はもう1色シャドーを吹く予定でしたが、吹いた時の色がよかったので止めておいたのですが・・・吹いた本人はシャドーも良い感じに出来ているので気に入ってます。ただ後になってから良く見ると細かい気泡がいくつも見つかってブルーになりました。髪飾りは設定を見ているとプラスチックの様なので、プラスチックの色を完全再現すべくキャラクターレッドを吹いた後、マスキングして黒い部分をつや消しの黒を吹いていますが、一部塗装がはがれたので、エナメルでリタッチしたのでマスキングが無駄に終わってたりします。赤の部分のマスキングが甘かった為、マスキングを剥がしたら髪の毛に漏れていたのはショックが大きかったです。コンパウンドで何とか落としましたが、髪の毛の黄色も一部落剥げたので、要修理になってしまいました。

 目と眉毛
 目の白い部分キャストの整形色そのままです。水色系の色でシャドー吹きしてますが、瞳の色をを塗ったら全然判らなくなったので、もっと濃くシャドー吹きをするべきでした。瞳は貞本目を再現すべく瞳孔をマジック(筆塗りする予定でしたが手近に筆が無かったのと、目の前にマジックが有った物で・・・本当はしてはダメです)描いて、上から下にグラデーションを付けた上に黒でシャドー部分を吹いてやりました。瞳孔以外は良い感じに仕上がっていると思います。瞳の輪郭はエナメルの黒で墨入れしました。まつ毛はエナメルの黒とブラウンを混ぜて塗りましたが、余り綺麗に塗れませんでした、この位の物でもマスキングして吹いた方がいい様ですね。眉毛もレモンイエローとブラウンを混ぜた物を塗ったのですがこれもマスキングして吹いたほうが早くて綺麗に出来たと思います。が、髪の毛のマスキング漏れがトラウマになって恐くて出来なかったのが本当の所。

 
 エナメルのピンクで引いた所、肌色の方が勝ってしまっていたので、エナメルの赤で墨入れしました。若干くどいようです。

 台座
 黒鉄色を吹いた上に、エナメルのクロームシルバーを文字に流し込んだ後ドライブラシで銀チョロしておきました。非常に格好よく仕上がっていると思います。これは友人には「アホや」と「目茶カッコ良い」と二通りの意見を頂きました。銀チョロは男のロマンなので止め所が難しく、やればやるほど渋く良い感じになるのですが、やりすぎると単なる銀色になってたりするのが困った所です。最近はMAX塗りとかが流行っていて汚したりするのはダメらしいですが、私はこっちの方が好きです。ってメカやってる訳じゃ有りませんでしたね。エナメルでリタッチ作業をしていたら銀が剥げたので、耐久性を考えラッカーのシルバーでドライブラシしましたが、エナメルのクロムシルバーの輝きは出ませんでした。

 完成時の感想
 出来あがった時点では何も感じ無かったと言うのが正直な所。でも塗装を全部終えての第一印象は
誰やあんた!
でした。いや、本当に。なんか内気で優しい女の子みたいで全然アスカに見えません。あの性格は写真は映らないのと、髪の毛が黄色かったのが原因かと思ってましたが、完成見本の写真と見比べた結果、原型の時点で似ていない事に決定(おい)。

 反省点
 塗装の順番はマスキングの事を考えて、白の部分をマスキングした後に肌色を吹き、マスキングを剥いで白を吹いた後に白の部分を再びマスキングして髪の毛、髪飾りとリボン、ベストを吹いた後マスキングを全て剥がして瞳と台座を同時にマスキングしましたが、1色吹くたびに剥がしてマスキングした方が良かったみたいです。写真では判りにくいかと思いますがマスキングの線自体はかなり汚いので(特に制服色と白の境界線)、この辺はもっと練習しなければと思う所です。又、今回は大きい物だったので問題は無かったのですが、これは以前友人にも指摘されていたのですが、シャドーを出すのにはもっとメリハリを付けて吹かなければならないのも今回の大きな反省点です。次の物にフィードバックしていきたいですね。

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